H17 年 6 月 17 日から 19 日まで京都で第 20 回日本眼内レンズ屈折手術学会が開催されました。国内における屈折矯正手術の新しい情報を得る事ができる学会です。
ウェーブフロントレーシック、エピレーシック、フェイキック IOL を中心とした発表がありました。 エピレーシックは本邦で始めて多くの一般講演が発表され、期待の大きさを感じました。ウェーブフロント照射の有効性が確立される中で、適応を広げかつ高次収差を発生させない事を目標として、エピレーシックの需要があります。視力の安定に時間を要する傾向があるという術後早期成績の発表、痛みやヘイズ(角膜の濁り)、組織学的検討の発表がありました。人間は経験を通じて全てを学んでいくといったところでしょうか。
各社エキシマレーザーとウェーブフロント解析装置の比較討論 もありました。エキシマが優れていても解析装置が良くなければウェーブフロント照射の価値が変わる事、解析装置の精密さと実用性の問題が発表されました。エキシマとウェーブフロント解析装置、双方の組み合わせとバランスが良くてこそ、ウェーブフロント照射の真の価値があります。オフレコですが、某クリニックではほとんどウェーブフロント照射を行っていないとか。理由はウェーブフロントで照射しなくても良い結果だと執刀医から直接聞きました。それは解析装置の問題であると思いますが、ウェーブフロント無料と宣伝している某クリニックは無料で提供しているのではなく、実はほとんどウェーブフロントを利用していないという現状でした。このように学会は表の話だけでなく、裏の話も聞くことができます。最新医療機器を深く理解することは医師として当然必要な事です。ハード面が揃っていてもソフト面、つまりハードを駆使する医師や検査員の正しい判断があってこそ、安心かつ最良の医療に繋がると当たり前の事ながら思いました。
私は「セントラルアイランドへのウェーブフロント再照射」の発表を行いました。 治療的にウェーブフロント照射を施行した内容ですが、私の発表を聞いてウェーブフロント解析装置の購入を決めた施設があるとのこと。安全な診療の普及へのきっかけになった事は嬉しい限りです。
看護士や検査員の為の専門的なセミナーにスタッフも参加しました。 その後レポートを作成して院内勉強会を行います。誠意とは情報、知識、知恵をもって相手に尽すこと。これからも学会発表や学会参加を行い、誠意ある屈折矯正手術をスタッフと共に提供していきます。
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